サブスク見直しませんか?
いつのまにか毎月のように利用料金や会員費が引き落とされていってしまう。本当のところは不要なサービスなら、できるだけ早く、こうした状況を是正したいですよね?
ところが、そもそもケータイにしろ、オンラインショッピングにしろ、いま入っているサービスを解約しようと思うと、なかなか複雑で難しかったりしませんか? 入会や申込みだったら簡単なのに…。
どうやら米国でも同じ状況のようで、このようになっている理由が、米国企業側の本音として明るみになっていますよ!
解約しにくいのはユーザーのためだと主張
このほどウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、米連邦取引委員会(FTC)が先月実施したヒアリングの期間中、有料のサブスクリプションサービスの解約をめぐって、さまざまな業界団体から米国企業を代表する率直な意見が寄せられたことを報じました。
出版業界の企業が加盟しているThe News/Media Allianceは、そもそもメディアの有料購読サービスなどで、解約しにくいといったユーザーからの不満は、ほとんど耳にしていないと報告。
全米広告主協会(ANA)に至っっては、サブスクなどを解約することがユーザーにとって煩雑な仕組みとなっているのは、企業側がユーザーのためを思って意図的に実施しているとの主張を展開したのだそうです。
もしもサービス提供側が、ワンクリックやシンプルなアクションによって、消費者へ提供サービスのキャンセルが実行できるようにしてしまうなら、ついうっかりキャンセルしてしまったという事態が頻発してしまう。クリックボタンを1度押しただけで、定期購入の品物やサブスクサービスを、予期せず解約してしまう消費者が増えてしまうことになるだろう。
こんなふうに全米広告主協会は説明しているようですね。
ゲーム業界団体のEntertainment Software Association(ESA)も、やはりゲームの有料サービスを解約しやすくすることで、かえってユーザーの不満が募るとの意見を寄せたんだとか。
なかなか解約の申込みリンクが見つからなかったり、いざ解約しようとすると、いろいろ尋ねられて、すぐにヤメられないのは、実は消費者のためだという理論が、どうやら企業側でまかり通ってもいるみたいです。
消費者を何度も欺き、もう必要でないサブスクリプションや、最初から申し込むつもりもなかったものに料金を支払わせ続けさせる企業が存在している。
FTCのリナ・M・カーン委員長は、このような警告を発しています。すでに米国では、Amazonのプライムサービスをめぐって、FTCから厳しい措置が取られました。
企業としては、有料会員の解約が相次いでしまったら死活問題にもつながるでしょうし、これはなかなか難しい課題なのでしょうね~。
Source: WSJ