これはヒトのバイオリズムすら変えてしまう可能性が……!?
先週、幕張メッセで開催していたCEATEC JAPAN 2018にて、三菱電機の「青空を模擬するライティング技術」が展示されていました。TOPの写真、窓に見えるでしょう? 照明なんですよコレ。
エッジライト方式(パネル端面のLED光をパネル内部で導光させる方式)の薄型青空パネルとフレームを組み合わせることで、まるで青空のような自然光を再現したのがこの技術。空が青く見える原因としておなじみのレイリー散乱を、LED光で発生させているんだとか。フレーム込みでも厚さ100mm以下ですから、壁や天井に埋込み型照明として設置できます。
そしてLED照明といえば調光機能。昼間の青空から朝焼け、夕焼けなど、時間の移ろいをも表現できるのです。想像してみてください、終業時刻が近づくとともにオレンジ色に染まってゆくオフィスを。一緒に「蛍の光」を流せば、もう気持ちは家路のそれですよ……。
ここまで自然光っぽ過ぎると、屋内にいながらにして健康な生活リズムを保てる錯覚すら覚えそうです。こう、引きこもり生活をしていても、疑似青空のおかげで外との繋がりを感じるというか。地下に設置すれば地下感が無くなったりとか。
あらゆるオフィスにこの疑似青空が導入されれば、照明の概念が変わってしまうかもしれませんね。煌々と明滅する蛍光灯と、擬似的な青空。果たしてどちらが人間らしい光なんでしょう。
Source: BBC News, 三菱電機 ニュースリリース