Adobeがブラウザ型共有デザインツールFigmaを200億ドルで買収

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Adobeがブラウザ型共有デザインツールFigmaを200億ドルで買収
Image: Figma

ちょっとびっくりした。

AdobeがFigmaを200億ドル(約2兆8600億円)で買収したと発表しました。Figmaはウェブブラウザ上で使えるデザインツール。チームで共同制作できることで、コロナパンデミックの中メキメキと成長。今年に入って日本法人設立&サービス日本語対応と、最近よく名前を聞くなと思っていた人も少なくないのでは。Adobeのダークホース的ライバルと思っていましたが、買収されてしまいました。Adobe強すぎ。

Adobeの技術力でFigmaがさらに使いやすくなるか?

Adobe CEOのShantanu Narayen氏は「Adobeの偉大さは、有機的なイノベーションと無機質な買収を通して、新たなカテゴリを生み出し、最先端の技術を提供できることに根付いています。AdobeとFigmaのコンビネーションは変換であり、クリエイティブの共同制作という我々のビジョンを加速してくれるでしょう。」とプレスリリースでコメントを発表しています。

Figmaの共同創設者兼CEOであるDylan Field氏はこう語っています。「Adobeの素晴らしいイノベーションと専門知識、特に3D、動画、ベクター、画像&フォントとともに、ユーザーがより素早く簡単にプロダクトをデザインできる新たなツールやスペースを作りながら、ブラウザ上でのエンドツーエンドプロダクトデザインをより深く再考することができます」

買収後、Field氏はFigmaのCEOとして継続。Figmaも、今のところは何も変わらず現在のまま運営が続きます。ただ、将来的にどうなるのかはわかりません。

Figmaの魅力は、ウェブブラウザでデザインができること。ちょっと凝ったパワポ的な使い方をする人から、チームでプロジェクトをシェアしてデザインをまとめる人々、UIデザインをする人と、幅広い層が多様な使い方をしています。Adobeの知識と技術でFigmaプラットフォームで使える機能や質が上がれば、ユーザーとしてはうれしい限り。一方でAdobeとしては、Figmaユーザーをサブスク型のクリエイティブクラウドに取り込めることが期待できます。両者のコミュニティが統合すれば、かなり強いクリエイティブコミュニティも生まれます。

びっくりしたけど、クリエイティブツールを使う人々にとっては、今後が楽しみな買収なのではないでしょうか。

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Source: Adobe, Figma