これ考えた人、天才。
世の中にゴマンとあるノートパソコンは、たいていが四角く平べったい形状で、折りたたみ式ですよね。そして開くと下面がキーボードなどで入力操作を行なう部分、上面が出力画面となっているものが大半です。
その基本的な設計を踏まえつつ、「ASUS Zenbook Pro 16X OLED」には画期的な機能が搭載されています。上の映像のように、ノートパソコンを開くとタイピングしやすいようにキーボードが7度の角度まで上昇するんです。
または、こちら。「ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED」を開くと、セカンドディスプレイが12度まで持ち上がります。
使いやすさとパフォーマンスが向上
これらのZenbook Proに共通しているのは、ASUS独自の「ASUS Active Aerodynamic System Ultra」です。
単にディスプレイやキーボードに角度をつけるだけではなく、パソコン内部へのエアフローを30~38%も増加させるそうです。たしかに、パソコンを開けると両サイドと背面の3方向に隙間が空きますよね。この隙間から空気を取り込み、効率的に排熱処理を行なっているとは賢い!
横の隙間からはサーマルファンを確認することができます(中央の円盤っぽいモノ)。このファン自体も液晶ポリマーを素材に3D曲面設計が施されていて、優れた冷却効果を発揮するそうです。
さらに巨大なベイパーチャンバーから成る「ASUS IceCool Proサーマルテクノロジー」を併用することで、パソコン内部の熱を効率的に逃すことができるんですね。
パソコン内部に熱がこもりにくくなればなるほど、CPUのパフォーマンスも良くなります。そういう意味では、ASUSが発表した最新のZenbookシリーズは有り余る可能性を秘めているマシンと言えそうです。
実際タイピングしやすいか
でもキーボードが7度持ち上がるだけで本当にタイピングしやすくなるの?と疑問に思いますよね。
そこでギズモード編集部で試してみたところ、個人差はあると思うんですが、手首が安定し、より指が動きやすくなる印象でした。ただし、パソコンが置かれた場所が体に対してやや低めの場合は、逆にタイピングしづらかったですね。手首をくいっと曲げる必要がありますから。
キーボードに角度がついていると、キーボード上部に配列されたキーがより見やすくなるという利点も発見。
うーん、しかもこのキーボード、光るんですよね。Intel Core i7プロセッサ搭載で、有機ELディスプレイの応答速度が0.2ミリ秒ときたら、もはや激しいゲームプレイもお手のもの!な万能マシンの予感しかしません。
前からあったけど、さらに良くなった
キーボード、またはセカンドディスプレイが持ち上がるASUS ZenbookのAAS Ultra機能は以前からありました。最新作のZenbook Pro 16X OLED、そしてZenbook Pro 14 Duo OLEDにおいてはヒンジ部分に改良が加えられ、より挙動がスムーズになりました。しかもこれまでのPhotoshopやPremiereなどに加えて、Illustratorも二画面操作に対応しています。
どちらも特にクリエイターにおすすめしたい機能が満載です。Zenbook Pro 16X OLEDの販売価格は44万9800円で、Zenbook Pro 14 Duo OLEDは32万9800円から。2022年8月4日から発売です。
Reference: ASUS
Images: ASUS, 山田ちとら