札束で橋をぶっ壊すぜ!
Amazon(アマゾン)会長のジェフ・ベゾスがオランダのOceanco社に発注して完成間近のスーパーヨット「Y721」。あまりにデカすぎて海に出られないことが分かり、ロッテルダムのランドマークとなっている橋を一部解体して納品することが決まりました。
どんだけデカいんだ?…と思ったら、全長なんと417フィート(127m)。クルーザーの上で100メートル走ができる規模です。
長さはともかく、問題は高さ。妙に高いマストが3本立っているみたいで、「デ・へフ」の愛称で親しまれるコーニングスハーヴェン橋も真ん中が40m持ち上がる可動橋なのですが、それでは高さが足りません。「ほかに迂回ルートもない」(市長室)ため、上のほうをクレーンでどけることになりました。
解体費用は造船会社もち(=ベゾスもち)だし、すぐ元に戻すということで、市議会も渋々認めた形です。
世界の造船の中心ロッテルダムにとって、スーパーリッチは地場産業を支えるお得意さま。海の歴史を今に伝える国指定文化財の橋ではありますが、四の五の言ってられないんでしょうね。
Y721は今年夏就航。1931年から世界最大のスーパーヨットとして君臨してきた「Sea Cloud」(全長109.5m)に代わって海の覇者となります。
Source: Bloomberg, Breakfast Television (YouTube)