照明型プロジェクターがある生活はサイコーなのか? Anker「Nebula Nova」を買って後悔しないための心構え #Amazonプライムデー

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  • author ヤマダユウス型
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照明型プロジェクターがある生活はサイコーなのか? Anker「Nebula Nova」を買って後悔しないための心構え #Amazonプライムデー

「エンタメを見る時間」を、毎日の生活に組み込みたい。

モバイルガジェットの周辺機器でおなじみのAnker。最近ではイヤホンやロボット掃除機などのジャンルでも頭角を現してきましたね。もはやAnker=モバイルバッテリーのイメージは、一昔前のもの。

実はAnkerはプロジェクターにも力を入れているのはご存知でしたか? 据え置き型からポータブルタイプまで幅広く網羅していまして、中にはシーリングライト一体型のプロジェクターなんてのもあります。それが今回レビューする「Nebula Nova」。税込み9万9990円と気合の入ったガジェットですが、Amazonプライムデーが開催されている今なら1万円引きで手に入ります

天井にプロジェクターがあって、リモコンひとつで大画面スクリーンを投影できる暮らしはどんなモノなのか。「大画面での映画、サイコーだぜ!」となるか、あるいは「思ってたよりも…」となるか。数週間使ってみたので、その使用感を正直にお伝えします。

取り付けと画面調整はとっても簡単

シーリングライト一体型のプロジェクターといえば、「popIn Aladdin 2 Plus」などが有名ですね。天井から壁に向かって投影できるのでスクリーンサイズが確保しやすく、設置スペースや配線処理にも無駄がない。間取りには左右されますが、プロジェクターの設置場所としてこれほど賢い場所もないでしょう。

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「Nebula Nova」の取り付けはとても簡単。一般的なシーリングライトと同じ方法でOKでした。既に取り付けてあるライトを外して、引掛シーリングに付属のアダプターを取り付けます。

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アダプターに引っ掛かるよう、「Nebula Nova」をカチっとはめ込んで…。

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ほい、完了。プロジェクターの向きは取り付け後も調整できます。今回はリビングに設置してみましたが、寝室に取り付けてベッドで映画を見たり、自室に取り付けてアニメを垂れ流しにしておくのも面白そうですね〜。「Nebula Nova」はリモコンで操作しますが、一度起動しておけば約2秒でスタンバイモードから復帰します。

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壁に投影するとこんな感じ。最大120インチの映像は圧巻オブ圧巻! ですが、この状態では平行が取れていなかったり壁で見切れたりしています。

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じゃけん、台形補正でかたちを整えていきましょう。設定画面から補正を選び、手動で良いバランスになるよう調整。なおピントに関してはオートフォーカスで自動調整してくれます。こちらも手動調整可能。補正後の枠に対して外側の枠がやや光っていますが、鑑賞中に気になるほどではありませんでした。

プロジェクターライフを満喫できるかと思いきや

諸々の準備が整ったので、これで我が家もプロジェクター生活突入だ! QOL爆上がりだうっほほーい!と、期待に胸踊らせていました。

結論から言うと、プロジェクターが導入されたことによる生活への変化は、それほどありませんでした…意外にも…。

我が家はNetflixやAmazonプライムビデオに加入していて、よく食事中にアニメや映画を見ています。これがプロジェクターの大画面で味わえるかなと期待していました。で、当たり前ですけど、プロジェクターを使うと部屋を暗くしないといけないんですよね。暗い部屋の中で食事するのは、さすがに厳しいものがあるワケです

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じゃあ食後のリラックスタイムにはどうか。ここでは良い感じに使えました。が、例えばNetflixでアニメを30分だけ見たいとか、短時間のエンタメ視聴のために部屋と気分をプロジェクターモードにするのは、ちょいと億劫でしたね。ドラマや映画などをガッツリ見る分には最高なんですけど、それほど没入せずサラっと見たい時にはプロジェクターはやりすぎ感があるというか、テレビでサっと見る方がラクというか(元も子もないけど)。

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一番ハマったなと感じたのは、土曜の夜にクラフトビールとおつまみを用意して、ガッツリ映画を見たとき。「Nebula Nova」本体のスピーカーでは迫力が物足りなかったので、ワイヤレスヘッドホンをつないで完全に映画モードを作ってやりました。ここまで環境を用意すれば、まっじで最高ですわ。

あと、テレビのように光源そのものを直視する場合と、プロジェクターのように壁に投影された反射光を見る場合とでは、なんとなく映像への印象も違って感じました。趣深さがアップしてます。テレビに比べて輝度や彩度が落ちるからなのか、あるいは映画館体験を想起させているのか。謎のエモみ。

照明としての質は? 本体の操作性は?

「Nebula Nova」はシーリングライトでもあるため、部屋を照らす照明としての機能もチェックしないわけにはいきません。かなり広範を照らしてくれるので部屋全体が明るくなるものの、本体に厚みがあるため視界に入りやすく、眩しさを感じることもあります。スペック的には最大1600ルーメンで14畳まで対応し、色温度は2700〜6500Kで調整可能。

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本体にはDolbyオーディオ対応の10Wスピーカードライバーが2基搭載されています。視聴している映像に対して天井から音が降ってくるため、これも映画っぽい体験になりますね。とはいえ低音は物足りないので、もっと臨場感が欲しいならワイヤレスイヤホンやヘッドホンを使うのがオススメです。映像への印象がガラっと変わりますよ。

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付属のリモコンは操作性良好。十字キーの応答速度やボイスコマンドの精度はかなり優秀です。ただ、暗い部屋で操作しているとボタンの位置がわからなくなるので、凹凸を設けるなどの工夫があると使いやすかったかな。リモコン自体のデザインは黒マットでオシャいです。

テレビの代用にできるかは、使い方次第

僕、プロジェクターにはテレビの代用的な使い方も期待していたんです。だって天井から最大120インチを投影できるなら、もうテレビいらなくないですか? AndroidTV内蔵の「Nebula Nova」ならTVerやYouTubeなども網羅してるし、普段から見ているコンテンツのほとんどが「Nebula Nova」でまかなえます。

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ところが実際に使ってみると、プロジェクターはテレビの代用と捉えるよりも、テレビで見るコンテンツの一部をより没入感をもって味わうするためのデバイスなんだなと感じた次第です。ゲームをプレイしたり日中でもエンタメを見るなら、やっぱりテレビは必要。プロジェクターは、アフターファイブのQOLを向上させるためのガジェットですね。

でもこれも、家族がいるといないとではまた変わってくる気がします。家族で過ごす団らんの時間にプロジェクターがあれば、子供は大喜びするんじゃないかな? 僕は独り身ですが、リビングではなく自室に設置していたらテレワークの傍らでずっとアニメやVTuberの配信を垂れ流してると思います。夢のオタク部屋じゃあないか…!

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あと、常に最大画面サイズである必要もないなと。画面が大きいと視聴距離が稼げず見づらく感じることもあったので、あえてスクリーンサイズを小さくするのもアリです。もったいない感もあるけど、やはり見やすさが優先でしょう。

どんなコンテンツをどんな状況で視聴したいか。プロジェクターを使いこなすには、そうしたビジョンを明確に持っていることが大事なんだなぁと痛感しました。漠然と「プロジェクターがあれば部屋が最高になるんや!」と認識していると、うまく自分の生活スタイルにハマらない可能性があるかも。言い換えると、エンタメ視聴をメイン趣味にしてる人なら、大画面映像のためのお部屋を作ってしまっても良いと思います。好きな映画やアニメが壁一面に映されているなんて、子供の時に夢見たロマンそのものじゃあないか!

Source: Anker