あの世界を見に行きません？
ウェス・アンダーソン監督の映画といえば、あの独特の世界観が魅力です。各作品ごとにキーカラーがあるポップな色味、シンメトリーなフレーミング、細部にまでこだわった小道具や衣装のデザイン。ストーリーもどこかお伽話のようなユニークさがあり、役者の間合いも絶妙です。そのすべてが合わさって、いわゆるウェス・アンダーソンの世界観ができています。
ウェス映画っぽい写真展が開催
そんな世界観を再現する風景写真展が東京で開催されます。これ実は、ウェス・アンダーソンの写真展ではなく、“ウェス・アンダーソンっぽい世界”の写真展。監督本人はまったく絡んでいないのです。
発端はInstagramコミュニティ
このウェス映画っぽい写真展『ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている』は、Instagram発のAWAというコミュニティが発端になっています。AWAはAccidentally Wes Andersonのこと。｢なんかウェス・アンダーソンっぽい写真撮れちゃったんだけど｣ということですね。
ニューヨーク在住のウォーリー＆アマンダ夫婦が、2017年から旅先でウェス・アンダーソンっぽい世界を写真に収めて、Instagramに投稿していたのが始まり。いまや、多くの人が自分も撮ってみようと参加する一大コミュニティとなっています（公式ページから作品応募できます）。写真集はニューヨーク・タイムズのベストセラーにもなっています。アンダーソン監督自身は、AWAにノータッチなものの、応援はしてくれているそう。
そんなAWAによる『ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている』は、寺田倉庫で4月5日から開催されます。チケットは大人2,000円（学生、子ども料金あり）、1,800円の前売りチケットは3月上旬販売開始予定です。
ウェス・アンダーソンっぽい写真展なら、まさにここではないどこかに行った不思議な気持ちになれそうですね。
最後に、私が個人的に1番好きなアンダーソン監督の作品は、サントラも含めて『ダージリン急行』です。
