GoogleとApple、仲いいんだか悪いんだか… #GoogleIO

ブルーバブル対グリーンバブルの戦いは続くよどこまでも～。

｢アメリカの学校ではiPhoneのiMessage（青いバブルでメッセージが表示される）に囲まれてAndroidスマホの緑のバブルの子は肩身の狭い思いをしている｣というWSJの報道を受けて、GoogleシニアVPが｢同調圧力といじめを販売に利用するのは企業としていかがなものか。今は、この問題を解決する規格（RCS）も存在するのに｣とAppleを攻撃して1年余り。

今日のGoogle I/O基調講演でも、追跡タグの開発でAppleと連携できた！と持ち上げてから、｢RCSにいまだに対応していない会社がある｣とあてこすりを言うシーンがありました（動画の2:41:11～）。

｢メッセージアプリが欲しいというAndroidスマートウォッチ利用者の要望に応えて（Facebook系列の）WhatsAppがWearOSで夏から使えるようになります。また、WearOS開発パートナーのサムスンとはイマ―シブXR関連のニュースもあります。年内には発表できると思います。

最高の操作環境を実現するには、こうしたデバイスすべての連携が欠かせません。シームレスでシンプルな。そこで開発したのが、ヘッドフォン300種以上が連携できる｢Fast Pair｣と、デバイス30億台相互でファイルを共有できる｢Near by Share｣、異なる端末から端末へと動画などを同期できる｢Cast｣（対応アプリ3000種以上）の各機能です。

さらに紛失予防機能｢Find My Device｣もタブレットやヘッドフォンまで対象を拡大。スーツケースや自転車に忍ばせておける追跡タグ（Tileなど）にもFind My Deviceの機能が組み込まれます。位置情報は暗号化されるので、他人に見られる心配はありません。Googleからも見れない安全仕様です。

｢未知のトラッカー｣（ストーカーなど）が検出されるとアラートで知らせてくれる機能もできました。これについては先週、Appleと共同で全スマートフォンにおける検出アラートの共通規格を発表したところです（拍手）。Find My Device、未知のトラッカーアラートの登場は夏を予定しています。

Androidは人をつなぐ製品。友だちや家族とグループチャットしてるときには使用端末の種類なんて気にしたくないですよね。高画質の写真や映像を送って、エンド・トゥー・エンドの暗号化も実装したい。

そこでパートナーに働きかけて、これらが可能なRCSという最新の標準にSMSとMMSはすべて切り替えました。

RCS規格によるメッセージ利用者は今や8億人。年内には10億人の大台に達する見通しです。願わくば、ありとあらゆるモバイルOSに…（会場笑）このメッセージが届いて、RCSに切り替えてくれたらこんなにうれしいことはありません｣

ははは。この切ない眼差し（笑）。まじめ一点張りのI/Oでここだけはじわじわと笑いが沸き起こっていました。

前に同じようなことを言ったときにはティム・クックCEOに｢iPhone買えば済む問題｣と一蹴されていたようにも思いますけどね。脅したり、すかしたり、駆け引きは続きます。