本日なによりのビッグニュース?
本日開催されたAppleイベントでiPhone 15、15 Proが発表されました。そしてついに充電端子がLightningからUSB-Cに変更。
Lightningは2012年にAppleが採用した独自の充電規格ですけど、汎用のUSB-Cとは微妙に差込口が異なるため、「あれ? 挿し込めない、くそっ!」となった人は数知れずいます。その思いを代弁して、USB-Cでふつうに充電できないのは「iPhoneだけだよ!」と(ネタに詰まると)言い続けてきた某綱藤記者は発表前から呆然自失です。
しばらくは、心の真ん中がまるでAppleパークの中庭のようにぽっかり空いている状態が続きそう。街で見かけたらそっと温かく見守ってくれたらと思います。
久々の熱狂
脱Lightningのニュースは海外でも熱狂の嵐で迎えられ、「チタン、チタンと100回ぐらい言ってた気がするが、ほぼ間違いなく今日の主役だろう」と高く評価されています。
Apple announces they are officially replacing the Lightning cable with the universal USB-C charger for iPhone 15. #AppleEventpic.twitter.com/NES3yMfJBp
— Pop Base (@PopBase) September 12, 2023
ギズモード・ジャパンの速報にも喜びの声が続々。こんなにAppleの発表が盛り上がるのは本当に久しぶりです。端子が変わっただけですけどね、ははは。
【速報】iPhoneが「USB-C」になりました!!!!!#AppleEventpic.twitter.com/FEp9yT5dXu
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) September 12, 2023
iPhone 15 Pro/Pro Maxのハイライト
「Lightning以外の注目点?」というみなさまのために少々リストアップしておきますね。
・iPhone 15 Proは6.1インチ、iPhone 15 Pro Maxは大きめ6.7インチ。ともにSuper Retinaディスプレイ。
・新しい製造工程採用で、ベゼルが左右ともに3分の1スリムに。
・大注目はカメラ。3眼で、メインのセンサーは48MP。望遠、超望遠レンズも強化。
・動きながら、もっと遠くの写真をノイズ抜きで撮れる5倍ズームのペリスコープカメラがPro Maxに新登場(Samsung Galaxy S23 Ultraの10倍ズーム10MPカメラレンズにも似た機能が装備されているので、三脚抜きで比べたら面白そう)。
・3軸スタビライゼーションは1秒に1万回微調整(14 Proの2倍に増えた)
・レンズのコーティングが新しくなってナイトモード性能が改善。Smart HDRのダイナミックレンジが拡張。
・動画撮影性能はよりProっぽく。ProRes動画を4K・60 fpsで撮って、外付けストレージに直接保存できます。
・スマートフォンとして初めて「ACES(Academy Color Encoding System)」 に対応しました。ACESは映画芸術科学アカデミーの支援のもと開発された無料でオープンなカラーマネジメントの国際規格です。
・Apple Watch Ultra同様、Pro/Pro Maxではステンレススチールをやめてチタンフレームを採用しました。前モデルほど指紋が目立たなくなって、ボディの耐久性アップ、軽量化になるんだそう。
・側面には新たにアクションボタンができました。初期設定は「長押しで消音/消音解除」だけど、アプリを起動したり、録音を開始したり、Siri音声コマンドを起動したり、アクセシビリティ対応の設定を切り替えたり、いろんなショートカットを割り付けることができます。
・USB 3ケーブルを使えば最大10GB/sのデータ転送ができるって話でしたが、標準の転送速度は不明。
・Apple純正A17 Proプロセッサを積んだ初の製品です。3nmのApple製チップはA17が初めて。Samsungに追いついたことになります。
・(iPhone 15全モデル共通)人・犬・猫がいると、わざわざポートレートモードに切り替えなくても深度のデータを拾ってくれます(今日発表された中で一番便利な機能かも)
・(iPhone 15全モデル共通)Apple第2世代UWBプロセッサ搭載で、iPhoneを探す機能の精度が向上しました。もっと遠くのiPhone同士でもつながれます。
・通話接続の技術も独自開発するんじゃないかと噂されていましたが、これまでどおりQualcomm製。
・恐れていた値上げは、米市場価格では見送りになりました。
iPhone 15/15 Plusのハイライト
iPhone 15と15 Plusも米市場価格は据え置きですが、円安の影響で、日本は5,000円~1万円くらい高くなりそうです。
・ハードは去年のProラインの流用がむちゃくちゃ目立つ。
・プロセッサはA16 Bionic(iPhone 14 Pro/Pro Maxと同じ)
・メインカメラもiPhone 14 Pro/Pro Maxと同じ。望遠レンズまでは流用にならなかったけど、高画素のクリアな写真が撮れるカメラシステムに改善されています。
・メインカメラは48MP、新たに2倍望遠のオプションも加わって、光学ズームは3つのレベルから選べます。iPhone 14はメインカメラ12MPだったので、大躍進!
・バッテリー長持ちに。
・背面のガラスはマットなフィニッシュ。
・OLED Super Retinaディスプレイも性能アップ。日なたで輝度最大2000ニトを実現(Proラインは3000ニト)。
・iPhone 15と15 Plusは、これまでどおり左のスライダーボタンを消音ボタンとして使えます。
・Proライン同様、黒のノッチが消えてDynamic Islandに。通知はここでリアルタイムで受け取れます。
発売日
【新型・iPhone 15のラインナップまとめ】 #AppleEvent
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) September 12, 2023
13日深夜2時から発表された新しい「iPhone 15」シリーズのカラーや性能、価格、発売日の一覧です。
米ドル価格は据え置きですが、日本価格はそれぞれ5000円〜1万円程度の値上げがされています。 pic.twitter.com/kG6tgFMZzI
予約は15日から、発売は9月22日。価格は次のようになります。
iPhone 15:12万4800円(799ドル)~
iPhone 15 Plus:13万9800円(899ドル)~
iPhone 15 Pro:15万9800円(999ドル)~
iPhone 15 Pro Max:18万9800円(1,199ドル)~
待望の純正アダプタが4,780円
ちなみに「これであのクソ高いLightning充電ケーブル(税込2,376円)ともおさらばだね!」と浮かれてサイトをチェックしたら、ファン待望のUSB-C - Lightningアダプタがいつの間にか29ドル(日本は税込4,780円)で売りに出されていました。ははは…。
And there it is. The dongle we have all been waiting for. $29 for a Lightning to USB-C adapter. Never change, Apple. Never change. pic.twitter.com/C88sxNVwZJ
— Joanna Stern (@JoannaStern) September 12, 2023
新しいAirPods Proは新しいiPhoneから充電できるよ
本日発表の第2世代AirPods Proも端子はUSB-C。こんな風に、新しいiPhoneから直接充電も可能です。
ちなみにあんまり注目されてないけど、miniラインは製造中止になりました。
Source: Apple