Apple Watchは、WatchOS 10でどう変わる? #WWDC23

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
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Apple Watchは、WatchOS 10でどう変わる? #WWDC23
Image: Apple

ホーム画面に大変革、サイクリストに朗報などなど。

去年のWWDCではApple Watchのハードウェアが大きくアップデートされ、超頑健なApple Watch Ultraがラインアップに加わりました。今年のアップデートの重点は、ソフトウェアにあります。

今日のWWDCのキーノートで、Appleは今秋リリースのwatchOS 10での大きなアップデートを発表してくれました。



ウィジェットでホーム画面がすっきり

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Image: Apple

Apple Watchは今までも文字盤のカスタマイズで、スケジュールや天気、メッセージや活動量などなどを簡単に見られるようにしてきました。watchOS 10ではそれがさらに進化します。

watchOS 10にはウィジェットが登場するんですが、今までもコンプリケーションがあって、情報を動的に表示してくれてましたよね。じゃあウィジェットって、コンプリケーションがちょっと大きくなっただけの、かえってごちゃごちゃしたものなのかな…という懸念も少しあったんですが、そうじゃないみたいです。

watchOS 10では、文字盤上でデジタルクラウンを回すと、ウィジェットが(iPhoneにもあるような)スマートスタックとしてきれいに整理された状態で見えるんです。今までwatchOSのホーム画面ってドバっと広がってるだけで、正直これでいいのか感はありましたよね。スマートスタックでは、機械学習で関連性が強いと判断されたウィジェットが最初に表示されます。たとえば次に入ってる予定とか、ランニング中ならカウントダウンタイマー、といった具合です。

watchOS 10のスマートスタックの中には、タイマーやストップウォッチ、音楽再生コントロールといった、よく使われる機能をまとめたショートカットもあります。ホーム画面が使いやすく整理されることで、バッテリーの節約にも貢献しそうです。

また全体的なデザイン言語もアップデートされました。これでたとえばNBAアプリでは、チームカラーを背景に使いつつ、試合のリアルタイムでの進捗をより詳細に表現できるようになってます。

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Image: Apple

活動量・健康トラッキングもさらに進化

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Image: Apple

Appleは「健康管理のためのガジェット」というニッチな市場を開拓し、Apple Watchはその先頭に位置しています。今回のアップデートでも、運動や健康のトラッキング機能がさらに追加されました。

サイクリング機能では、自転車に載せたケイデンスセンサーやパワーメーターといったBluetoothセンサーのデータを同期できるようになります。自分がどれくらいがんばって漕いでるか、サイクリング中にリアルタイムで確認できます。

ハイキング関連では、コンパスとマップの機能がアップデートされ、セルラー接続がなくなるような場所では最後に通信できる位置を推定したり、緊急通話がつながる位置を確認したりできます。

心の健康もトラッキング

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Image: Apple

今までAppleのデバイスがトラッキングしてたのは体の健康でしたが、watchOS 10のマインドフルネスアプリでは心の健康もトラッキングするようになり、iOS 17のヘルスケアアプリもそれに対応します。

といっても、Apple Watchにはユーザーの気分をダイレクトに検知するようなセンサーはないので、マインドフルネスアプリを使ってユーザーが手動でデータ入力します。アプリ内にそのときの気分を答える部分があり、デジタルクラウンを回すと「ニュートラル」とか「楽しい」といったアイコンみたいな選択肢がスクロールされ、簡単に記録できます。

スヌーピーが文字盤に

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Image: Apple

Apple Watchの使い心地は多かれ少なかれ文字盤次第になりますが、幸いAppleはアップデートごとに新しい選択肢を追加してくれてて、watchOS 10でもふたつの新顔が加わります。

ひとつは「パレット」で、「3つのオーバーラップするレイヤーを使って時間を多様な色で表現し、時刻が進むにつれて、ディスプレイ上の色も変化していく」というものです。

もうひとつはアイコニックなキャラクター、スヌーピーです。スヌーピーと相棒・ウッドストックが、文字盤上でお互いにからんだり、時計の針で遊んだり、天気に反応したり、ユーザーが運動中には一緒に動いてくれたりもします。

動画メッセージも見られる

iOS 17では、iPhoneユーザーからFaceTimeした相手が通話に出なかった場合、動画メッセージを残せるようになります。watchOS 10では、そんなFaceTime動画メッセージをApple Watch上で確認できるようになります。

連絡先共有をワンタップで

連絡先をサッと渡せる手段として、紙の名刺を超えるデジタルなものってまだまだ実在してませんが、watchOS 10でのネームドロップ機能はそれに近いかもしれません。Apple Watchを相手のiPhoneに近づけるか、または連絡先アプリのカード内で「共有」ボタンを押してからApple Watchの文字盤同士をタップするかで、連絡先を簡単にシェアできます。

なお、WWDC23で発表されたすべてのOSは2023年秋にリリースされる予定です。

Source: Apple